2005.8.17
大学までの行き帰りに田んぼの脇を通ります.ずいぶん前のことになりますが,友達の子供で小学生のともくんと一緒にジョギングをしていたことを思い出します.あるとき,ともくんが田んぼの中をじっと覗き込んで立ち止まってしまいました.私も覗き込んでみると,田んぼの水の中に2種類の怪しげな生き物が....そのうちの1種類はあの天然記念物のカブトガニに似た姿.
調べてみて,結局,泳いでいたのは「カブトエビ」と「ホウネンエビ」と分かりました.ホウネンは漢字では豊年と書くようです.カブトエビの方はトリオプス(Triops)という名前で飼育セットが売られていたりします.
デジカメで撮っておけばよかったのですが,忘れました.どんな姿をしているか見たいという方は,検索エンジンで「カブトエビ」,「ホウネンエビ」をキーワードにして検索してみてください.例えば,
カブトエビ通信(http://www.kumagaya.or.jp/~sizensi/other/kabutoebi/k_tusin_index.html)
かっぱField(http://www.k-kusano.com/)(トップページ->水辺の生き物->田んぼの生き物)
がヒットします。
不思議なことにカブトエビ通信にある地図では高知県にカブトエビは分布していないことになっていました.専門書の
『日本の淡水生物−侵略と撹乱の生態学−』 川合禎次・川那部浩哉・水野信彦編/
東海大学出版会も同様で高知県にカブトエビは分布していないと載っています.謎です?カブトエビのタマゴは乾燥に強いらしいので,苗などに付着した土などに紛れて分布域が広がっているのでしょうか?
それにしても,子供の好奇心や感性はすごいなあと思いました.自分ひとりだったら,絶対に気がつかなかったでしょう.ちなみに大学までの行き帰りに通る田んぼにはいません.おたまじゃくしはいます.夕方に通ると稲の近くに群れている小さな虫を目当てにして,こうもりが結構な数,頭のすぐ上くらいを低空飛行しています.ちょっと嫌かも.(高知にもいた(?)カブトエビ・ホウネンエビ)
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