Next: 有限個の点の場合
Up: erq4
Previous: トーラスの上のフォリエーション
(III+1/2) でも述べたように、空間を「そのうえの(準連接)層のなすアーベル圏」
から研究する方法がある。この方法では、始めから層全体を相手にしているので、
前節で述べた、「不変関数だけでなく不変なセクションを考える」には、
この方法は特に適している。
ただし、前節で見たようにランク有限の層だけを扱っていては
不十分であることにも注意しておく。
簡単にまとめておくと、この節の手法は、
アーベル圏
を群 で割る際には、
「-作用を持つような
のオブジェクトのなす圏」
をこしらえて、その「不変部分」をつくればいい、ということになる。
2002年11月24日